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旧交を温めた〜その1

  • hiro640311
  • 4月27日
  • 読了時間: 3分

25日の診療終了後、三茶で腹ごしらえを済ませ小田急線の某駅前にある音楽バーへ。


生来の下戸ゆえ、仕事帰りに酒を飲むためだけにバーに立ち寄るなど全く未経験なのだが、中高以来の友人の中で唯一音楽を生業とする(いわゆるスタジオミュージシャン)Yから、「当日自分がSelectorをするから」と誘いを受け6年ぶりの再会を果たすべく馳せ参じることにした。ちなみにトークを挟んだりレコードを擦ったりせず、ひたすら持参のレコードやCDからお気に入りの1曲を選んでマルっと流し続けるため、DJではなくSelector(選曲者)と呼ぶらしい。そんな訳で来店客と話していたと思ったら、数分後にはターンテーブルの並ぶDJブースに戻ってレコードチェンジしてまた客席へという慌ただしさだったが、私も含めて客全員が彼の知り合いの音楽ファンで皆さん慣れたもの。まったり世間話してたと思ったら、急に流れている曲についてマニアックな会話が飛び交い始めたり、レコードで聴くと違うね〜と盛り上がったり。入店当初はアウェー感で今ひとつ落ち着かなかったものの、若い頃耳に馴染んだ80年代の、しかもプロによる選りすぐりの洋楽をたっぷり浴びて、Yと雑談を交わすうちに酔いも手伝って日頃の憂さも晴れ、なんとも言えない心地よさに閉店間際まで居座ってしまった。


中坊の時からファーストネームで呼び合うYであるが、どうも一部の業界仲間からMr.YTというニックネームで呼ばれているらしい。私にとってMr.YTといえば、長年にわたってその音楽、ファッション、ライフスタイルに多大な影響を受けてきたものの2年前に逝去された元YMOのドラマー高橋幸宏氏しかありえない。従って彼と会うたびに「Mr.YTって呼ばれるのやめろ!」「おい、ミニチュアYT!」とくさしてきたが、そんな彼もここ十数年ほど国民のほとんどがその名前や音楽を一度は耳にしたことがあるだろう、大物アーティストやタレントの楽曲制作やアレンジ、ツアーサポートに招聘されるまでになった。昔はアコギやバンジョー、マンドリンなど弦ものを得意としていたけれど、プロになってからはキーボーディストとして才能を発揮しているようだ。先のコロナ禍でエンタメ業界は大打撃を受け御多分に洩れず辛酸を舐めたはずだが、今は海外ツアーに出かけるまで回復、インスタにいきなり外国の風景やライヴ会場がポストされて驚かされる。


私自身は子供の頃から芸術系の才能に恵まれず、図工、音楽や書道の授業など苦痛でしかなかったが、その反面建築家のようなクリエイティブな仕事に憧れてもいた。お互いが駆け出しの頃、Yの持つ才能を羨ましく思って何気なく伝えた時彼はこう言った。「ヒロユキの仕事はクリエイティブとは言わないかもしれないけれど、クリエイターの連中が病気なったらそれを治して元通り仕事できるようにするんだから、間接的にだけどクリエイティブな仕事をしてるんだと思うよ・・」


もっさりした童顔がそのままオッサン化したが、ニカっと笑った顔は中坊の頃そのままのY。私のことを若返ったように見えるぞ、と言ってくれたがそっくりそのままお返ししておこう。またいつかどこかでいい音聴かせてくれ。





 
 

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