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新型コロナウイルス第3波
〜感染爆発と医療崩壊〜
「With コロナ」政策は、無能無策な指導者らの失策、国民への自粛要請のみという科学的戦略なきまま太平洋戦争末期のごとき泥沼化の様相を呈し、年末からは感染爆発を主因とする重症患者医療の逼迫という最悪の状況を招き、緊急事態宣言再発出となりました。
今回の第3波はまさしく「人災」です。
わが国では未だ十分なPCR検査も受けられず(世界150位程度の実施数のまま)、このウイルスの特徴ともいうべき無症状感染者の早期発見、隔離、追跡という世界標準の対策が取られません。
特に東京は感染爆発の中心となっており、国産変異型ウイルスともども繁華街を有する都心部から世田谷区のような周辺住宅地へ拡散し家庭内感染→医療、介護、保育施設でクラスター→市中感染として広がり続けています。死者数はついに中国を抜き6,000名超え、高齢重症患者の増加が高度救命医療に影響を及ぼし、COVID-19以外の重症患者も含め「命の選別」も始まってしまいました。
あらゆる対策が後手後手というより行き当たりばったり、この度の中途半端で小出しの緊急事態宣言の結果ようやくピークアウトの兆しが見え始めましたが、クラスター対策の失敗と保健所業務のパンクにより自宅待機感染者の増加、濃厚接触者の追跡中止という憂き目を見ています。ワクチン接種が始まる中、世界中の専門家がコロナ収束まで最長2年かかると予測していますが、最も収束が遅い国の筆頭が「With コロナ」のわが国です。
(2021/2/6)
新型コロナウイルス抗原検査
保険適応外の未承認検査(自費負担)です。
新型コロナウイルスに「現在」感染しているかどうかを調べる検査です。有症状なのにPCR検査が受けられない場合や、とりあえず感染の可能性を調べたい場合が対象になります。
検査のみ希望の方も電話にてご確認ください。
(インフルエンザ迅速検査と同じように綿棒を鼻の奥に挿入して粘膜を擦ります。検査結果は15分で判明します。)
PCR検査より精度が低いため、体内で十分な量のウイルスが増殖していないと偽陰性と判断される場合があります。
(感染しているのに陰性と判定される。)
従って陰性であっても絶対安心とは言えず、症状経過によっては再検査やPCR検査をお勧めします。なお、本検査で陽性の場合は、行政検査対応となりPCR検査で確定診断を受けていただきます。
*抗体検査(自費負担)も行なっています。
*当院ではPCR検査は行なっておりません。
新型コロナウイルスに関する診療について
ご面倒をおかけしますがご協力のほど宜しくお願い致します。
(詳しくは新型コロナウイルスのサイトを御覧ください)
トラベラーズワクチンに関するお問い合わせ
海外渡航に際して必要なワクチンの種類や接種スケジュールは、
渡航先や滞在期間、年齢や過去の接種歴などによって異なります。
専門医による判断が必要ですので事前に必ず受診の上
ご相談ください。
初診時よりワクチン接種を開始する場合がほとんどですが、
相談のみでも構いません。
(相談料がかかりますが自費になります)
なお接種するワクチンが決まっている場合は、
在庫、価格、1週間以内の取り置き
を電話で確認、ご予約ください。
世田谷区特定健診受診に際してのお願い
毎年1〜2月は受診者数を制限しています。
緊急事態宣言は継続中ですが、3月末までの健診予約を再開しました。
1)説明書をよくお読みいただいた上で、事前予約をお願いします。
・午前1名(〜10時頃まで)
・午後1名(〜16時頃まで)
通常の診療受付順に実施いたします(多少順番が変更する場合
があります)。ご夫婦、親子など2名同日に受診いただく場合
も午前午後に振り分けいたします。
2)土曜日は実施しておりません。また金曜日午前は内視鏡検査の
予約を優先させていただいております。
3)世田谷区国保組合からの指導により、通常の保険診療との
同時受診はできませんのでご承知おきください。
4)健診結果は必ず聞きにお越しください。郵送での返却は、
肝炎ウイルス検診や胃がんリスク検診の一部に限られます。
尚、肺がん検診を受診された場合レントゲン画像のダブルチェック体制強化により、検診結果の返却に1〜2ヶ月を要しますのでご了承
ください。
5)なるべく着脱の簡便な服装でご来院下さい。女性のボディー
スーツやタイツなどはご遠慮下さい。
6)世田谷区国保組合以外の受診者の方は、検査結果によって
負担費用の追加が発生する場合があります。
風疹抗体検査・第5期定期接種
成年男性に対する風疹抗体検査
および
第5期定期接種
を実施しています。
世田谷区より送付されたクーポン券を持参の上お越しください。
血液検査にて風疹抗体が陰性だった場合は後日、第5期定期接種としてMR(麻疹風疹混合)ワクチンを接種いたします。
*世田谷区独自の風疹抗体検査、ワクチン接種制度もあります。
詳しくは世田谷区のホームページでご確認ください。
入手困難なワクチンについて
(1)日本脳炎ワクチン
小児の定期接種として3歳から接種が始まるワクチンですが、田辺三菱製薬の生産停止を受け今後約1年間の予定で、
第1期接種導入対象児(合計2回)のみを優先に接種することになりました。ご予約いただいても入手まで時間がかかります。
*尚、成人の海外渡航時の接種に関しては輸入ワクチンの入荷待ちの状態です。今しばらくお待ちください。
(2)高齢者肺炎球菌ワクチン
世界的なCOVID-19まん延による需要の高まりによって供給不足となり入荷まで時間がかかります。ご了承ください。
(3)子宮頸がん(HPV)ワクチン
現時点でMSD社製ガーダシルの入手には問題ありません。
(GSK社製のサーバリックスは入手不可能です。)
開発どころかまともに流通させることもできない日本のワクチン環境は、その種類の少なさも含めてグローバルスタンダードからはるかに遅れたガラパゴスワクチンです。
大枚叩いてコロナワクチンを買い漁るのも結構ですが、それ以前にグローバルワクチンの導入を進めてほしいものです。