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骨太ならぬ骨粗鬆症の方針

  • 2025年6月7日
  • 読了時間: 4分

更新日:2025年9月15日

タイトルは病名ですが医療記事ではありません。日本政府が明らかにした2025年版「骨太の方針」正式には「経済財政運営と改革の基本方針」だそうですが、あの小泉純一郎総理の時代からの呼称のようです。自民党をぶっ壊す!とぶち上げた劇場型政治は熱狂的に民意に迎え入れられましたが、既得権者を敵に仕立て上げ外資との裏取引を踏まえた後に郵政民営化という名の改革のもと明治以来の郵便制度は跡形も無くぶっ壊されました。また民間から入閣し構造改革をサポートしたパソナヘイゾーが伝統的な終身雇用制度を破壊し現代の就業者の7割近くが非正規雇用に置かれています。そして今春豊作にも関わらず令和の米騒動が起こり、JA談合入札作戦失敗&失言のエダマメの尻拭いと選挙対策の顔として世襲ボンボンシンジローが農林大臣に起用されました。連日御用メディアを視察に引き連れ備蓄された古古米を安売りした上で、オヤジ同様減反政策という自民党農政の失策を改革する!と息巻いています。繰り返しますが選挙対策ですのでノーアイデア、せめて国外への輸出くらいストップしてもらいたいですが、まったくセクシーではありません。「骨太の方針」は日本国の失われた30年、凋落没落の一因だと思います。


キリがありませんので本題に入りますが、年々増加する医療費は常に削減・抑制の対象として目の敵にされています。防衛費の14兆円増額や、微塵の成果も発揮できず出生数が70万人を割り込んだこども家庭庁の年間7兆円の予算は、ザイム心理教が生み出した怪獣ザイゲンガー(和名:財源が〜)の餌食にならないのに、たかだか300億円程度の高額療養費制度(難病や癌治療にかかる自己負担金を国が補填減額する制度)が改悪されそうになり国民世論の強固な反対論のため検討延期(中止ではありません。選挙後の秋から検討再開です)になったのは記憶に新しいところです。今回強烈なのは、1兆円削減のために全国の病床11万床を削減する方針を決定したと。つい数年前に病床不足で入院できないコロナ患者の在宅死が問題になったばかりなのに、喉元通れば熱さも忘れるということでしょうか。まあ議員さんたちは特権階級ですからいつだって優先的に入院させてもらえるのでしょうけど。


さて何年間も標的にされてきたスイッチOTC薬(処方箋薬から市販薬としての販売が認可されたもの:ロキソニンSやクラリチンなど)の保険はずしが、とうとう来春から実行されそうです。湿布薬、うがい薬、風邪薬、漢方薬などはずっと俎上に上がっていましたが、その対象薬剤が化粧品がわりに処方されていると新たな標的になったヒルドイドローションを筆頭に一気に増えるようです。さらには妊娠検査薬やコロナ検査薬のようなもの、例えばインフルエンザ検査薬なども市販されるかもしれません。上述のような薬剤を市販薬で買ったことのある方はご存知でしょうが、鎮痛剤10錠程度でも数千円と結構高いですよね。もちろん医療機関にかかれば診察代や処方料、調剤薬局でも調剤料や指導料などのほか通院の時間も必要ですので一概に高いとは言い切れないかもしれませんが、非医療者の皆さんはどのようにお感じになるでしょうか?


なお私個人としては漢方薬だけは処方箋薬として死守していただきたいです。風邪を引いたら葛根湯、痩せたいから防風通聖散、生理痛がひどいから当帰芍薬散・・間違いとは言い切れませんが万人に適応があるわけではありません。副作用は少ないですが自己判断での服用は多くの患者さんにとって無益でしょう。当院では漢方薬の使用が近隣医療機関より多いのですが、想定以上の驚くような効果や期待していなかった副次的効果を示したり、冷え性のように従来薬では対応できない症状にも有効なものが多いからです。


さて、来年の今頃日本中の医療機関でこんなやりとりが増えるのでしょうか。

患者「数日前から喉が痛くて咳、痰が増えてきました。鼻汁は大して気になりませんが微熱と頭痛があります。胃が弱いので胃薬もいただけますか?」

医師「症状の経過と診察の結果から感冒症候群で間違いないようですね。それでは以前にも処方して安全かつ有効だったカロナール、メジコン、ムコダイン、セルベックスを4日分処方しましょうか。あっ、これ全部OTC薬(市販薬)になってますので、そこら辺のドラッグストアかコンビニで購入してください。全部1週間分のパッケージになっていますから、4種類だと1万円以上かかるかもしれないですね。お大事に。」


こんなの嫌だ、骨太じゃなくて骨スカスカじゃないか!と思われた方は7月20日の参議院選挙で自民党、公明党、日本維新の会に投票すべきではありません。もちろん無投票などもってのほかですが。

 
 

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